水力発電の計画は、電気、機械、電気制御、土木などの技術を必要とされます。それらの観点から、高専の学生が学内の学科の連携のもとに、地域の担い手として、社会の仕組みを学び、地域の課題を解決する力を培うための題材として、小水力発電に取り組みことは大変意義深いことだと考えます。 開催地域や高専、企業、NPOの連携のもと、“ものづくり”を学ぶ、東海北陸の7県の高等専門学校の学生が、地域の自然資源を活用した小水力発電のアイデアを提案し、設計・製作・設置を通じて自身の技術と社会の関わりを学び地域の担い手としての課題を解決する力を培う機会として小水力発電のアイデアコンテストを開催しています。
コンテストは、各校での説明会、基礎学習、開催地での合宿、計画、制作、現地設置、審査と1年間をかけて開催します。コンテストでは、単に水力発電の設備の設置だけでなく、地域の課題を自ら発電した電気を活用して解決することを目指しています。 計画、設計、製作においては、特別協賛の株式会社デンソーの技術支援チームが技術支援にあたるほか、各高専の連携企業などの技術指導を行います。第1回は岐阜県郡上市美並町で4校5チームが、第2回は三重県いなべ市で9校が参加して開催しました。平成25年度は福井県鯖江市で開催します。地域再生機構は、今までの自然エネルギーや事務局運営の知見を活かし、株式会社デンソー、開催地と協働で事務局を担っています。